5月 20th, 2013年

小ロット生産で利益を

2013-05-20

小ロット、多品種生産というのは、製造業は「非効率」の代名詞のように考え
られています。

特に食品では、製造後の型替え、ライン洗浄などを考えると、
誠に非効率であることは、間違いありません。

しかし、かつてのような、大ロット単一品種の生産など、現在の経済状況、
消費者の嗜好変化のスピードを考えると、夢物語と言わざるを得ません。

では、どうするか?

答えは、小ロット多品種生産で、利益を上げる仕組みを作るしかありません。

「付加価値」

この捉えずらい、キーワードはいつの時代も、大切であるとされていますが、
具体的に説明するのは、非常に困難です。

「付加価値の高い製品の開発が急務」
と言われても、具体的にどうして良いのか、分からないというのが
本音でしょう。

例えば、以前某宅配野菜で有名な、企業の飲料製品をOEM受託しました。
ただし、私は当時、大手飲料メーカーのOEM部門に属しており、
当時求められていた、数字は半端なものではありませんでした。

この製品非常に、小ロットで生産しなければなりませんでした。
開発部門からも、クレームが入り、この数量では開発スタッフは
動かせないと、部門の長から、宣告されました。

しかし、私には、この議論が出てくるのは、想定済みでした。
というより、待っていました。

当時大手流通企業向けPB飲料の、大きなロットの仕事が、王道のような
雰囲気がありました。

しかし、そこから得られる利益は、ごくわずか。

利益利益と会社から、要求されている中、大きな仕事をとっても
なかなか達成することは、困難でした。

そこで、私は、「この小ロットの製品から得られる利益はどれくらいかわかりますか?」
と開発部門の責任者に質問してみました。

「このロットでも、某流通企業向け製品の数万ケース分の利益がでますよ」
と説明すると、納得してくれました。

つまり「単価の高い製品」というのは、
「付加価値」の一つの答えになります。

単価の高い製品の受託をすることは、製造パッカーにとっても、メリットがあります。

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